商品の生産者
食×イベント 地域の将来にかけた初の試み
六ヵ所村では、地方の人口減少に伴い地域イベント等がだんだんと少なくなっています。
このような現状を目の当たりにした橋本さんは、何か自分が地域を盛り上げるためにできることはないかと常に考えるようになりました。
そんな思いから、地域団体を立ち上げたり、数年前から村の地域ブランド品プロジェクトに携わったりと勢力的に活動しているところに声がかかり、
自身としては初の商品開発に挑戦することになりました。
ご夫婦で商品開発やイベント出店等に取り組んでいるため、女性や主婦目線の意見を取り入れられるのも大きな強みとなっています。
誰にも真似できない「ここだけ」の商品を
商品開発をするといっても、
はじめは何から手を付けていいかわからず村の特産品を使用して様々な商品を試作しました。
しかし、なかなかしっくりくるものがなく、試行錯誤した結果たどりついたのが「小川原湖牛」でした。
小川原湖牛は良質なブランド牛ですが認知度が低く、一般の家庭では高価で簡単に食べられないというイメージがありました。
そこで、もう少し手頃な値段で気軽に買える「コロッケ」の商品開発をすることに決めました。
しかし、ありふれた料理であるため、「普通のコロッケでは売れない」と、
“衣”にも着目して他の商品と差別化をはかりました。ロッキースタンスで使用する衣はこだわりの“大粒衣”。
インパクトある衣のザクザク感と素材の甘さがマッチしています。
しっかりと素材の味が引き出されているので、ソースや調味料を使う必要がなく、
そのまま食べても口いっぱいに満足感が広がります。
六ヶ所に仕事以外に来る理由を
六ヶ所村といえば「エネルギー」とイメージする人がとても多く、
今回の商品開発は「地域の素材の魅力」を発信するためのきっかけとなりました。
橋本さんは、これまでたくさんの催事に出店して身に付けたノウハウを生かして、
県内外でロッキースタンスの商品、そして六ヶ所村の魅力をさらに広めていきたいと語っています。
さらに、今回商品開発に挑戦したことで見えてきた課題もありました。
それは、村には商品加工施設が十分にないということです。
今後も商品開発やイベントを通して地域を盛り上げながら、
最終的には地域内で製造から加工までを完結できるようになることを目標としています。
今後は村の素材を活かしたスイーツのお土産品作りにも挑戦する予定で、
もっと身近に「六ヶ所」を感じられる商品作りを目指しています。
「仕事以外で、六ヶ所に来るきっかけを作りたい」 その夢を叶えるべく、
地域のイベントや美味しいものを発信していきます。
■橋本さんご夫婦が手がける主な取り組み内容
・尾駮夏祭り
・六ヶ所スノーバトル雪合戦大会
・BLUE GREEN CAMP FESTIVAL (音楽と食とキャンプイベント) 漁師でありサーフィンが趣味な橋本さんは、日頃お世話になっている”海”の活性化プロジェクトも計画中