六景楽市のブランドが認定されている6市町村には、この地域ならではの根菜に適した気候・風土があります。
冬ごもりの虫が目を覚まし、大地全体から生命の息吹が感じられる春、白神山地や八甲田山系の中山間地からの雪解け水は、腐葉土の養分をたくさん含んで田畑をめぐりながら、周辺の川や海へと向かって流れ出します。
この辺りの土質は、火山灰と粘土質の地層が混じり合った、保水性・保肥力に優れている特徴があり、山から流れ込んできたミネラル豊富な水分がしっかりと大地にしみこみます。
また、三沢市近辺の地層は、雑草種子の混合が少ない「ローム質火山灰」と呼ばれ、石ころの無い層が深さ50㎝~1mまであり、 根菜の栽培に適していますさらにその土の性質を活かす気候として、北国特有の昼夜の寒暖差が大きい点が、ごぼうやながいもといった土中で育つ農作物の身を引き締めるのに役立っています。 また青森県は古くから牛畜産があったため、牛肥を活用した肥料が施用されてきており、弾力のある土壌が醸成されています。
土づくりは農業の基本ですが、実は畜産業においても大切な基礎となっています。 小川原湖牛を育てている岡山牧場では、牛が食べる牧草を自分たちの畑で育てています。肥沃な大地で育った美味しい飼料を食べた牛は、高品質な牛に育ちます。 また、そのようにして育った牛の牛肥を土に還し、有機物を循環させて土をつくるという昔からの伝統と知恵を受け継いでいます。
土は全ての恵の源だと言えるでしょう。