商品の生産者
規格外ごぼうとの出会い
八戸市出身の金渕さん。元々、ショートケーキが大好きで地元の高校を卒業後、大阪の製菓専門学校に入学。
その後、地元に戻り八戸のケーキ屋さんに就職をしますが、結婚後はご主人の仕事の都合で転勤族の妻となります。
ご主人のご実家が農業を営んでいたため地元に帰ると、農作業の手伝いをすることもありました。
細長くて、可愛い小ぶりなごぼうを見つけては喜んで集めていた金渕さんは、手間がかけられず畑に置き去りにされるごぼうの存在を知って、何かに加工できないだろうかと思っていたそうです。
三沢市のお土産品を作りたい!という想い
また、沖縄での生活を送っていたある日、ご自身のお母様が病に倒れ、何度も帰省する度、不安な思いを抱えてはいたものの地元に空港があって良かったと感謝したといいます。
長く休暇をくれた会社へ三沢のお土産を買おうとした際、三沢市で作られているものがほとんどなく、食の宝庫なのに残念だと思っていたことが「三沢市のお土産品を作りたい」という思いに繋がったそうです。
その後、県内に戻り三沢市の6次産業化チームに参加する機会に恵まれました。
その時に出来たレシピを元に商品化を目指したのが起業のきっかけとなります。
いつでも気軽に食べられる旅のお供に最適な「三沢おつまみごぼう」。
三沢空港でかつて感じたお土産品があればいいなという気持ちをこの商品に託したのです。
空飛ぶごぼうのコンセプト
空飛ぶごぼうには「夢見るごぼうの大空への憧れ♡」というストーリーがあります。
愛情たっぷりで心地良い大地で育ちながらも、窮屈で自由に動くことができないもどかしさ。
見上げると大空に浮かぶ気持ち良さそうな白い雲。いつかあの雲のようにどこまでも遠くへ旅をしたい。
自由になりたい。それが夢。
こんな素敵なコンセプトが背景にある「空飛ぶごぼう」が、2017年3月17日の発売開始から半年も経たず、北海道エアシステムの8月〜9月の夏の機内販売の商品として選ばれたのです。
ごぼうたちの夢が叶った瞬間です。商品化にあたり、様々な苦労をしてきた金渕さん。
それでも自分の想いを持ち続け、挑戦をしてきました。
そんな金渕さん自身の夢は、 空飛ぶごぼうプロジェクトのコンセプトとなっている「夢見るごぼうの大空への憧れ」を紙芝居にし、そのストーリーを通してこどもたちに、諦めないことの素晴らしさや、食の大切さを伝えることだそうです。
これからも、その情熱とすばらしい発想力で活躍されることを期待しています。