かわらけつめい茶ギフトセットとは?
北前船で野辺地に伝わった薬草「カワラケツメイ」
古くから港町として栄えてきた野辺地町。江戸時代には北前船の寄港地として上方からカワラケツメイが伝わり、栽培されるようになりました。カワラケツメイは中国では漢方薬として重宝されるほどの薬草として知られており、腎機能の低下を抑制する効能があります。利尿作用もあり、便通もよくなる、健康志向のお茶です。
地元の文化を守るために立ち上がったコーヒー屋さん
カワラケツメイは地元野辺地の人たちにとって文化として根付いており、それぞれのご家庭で茶粥を食べることが当たり前でした。しかし、現在は生産量が激減しており、栽培しているのは2件の農家と観光協会のみとなりました。このままではカワラケツメイの文化が途絶えてしまう。そこで立ち上がったのが㈱ビワノコーヒーの代表、松山浩人さんでした。
松山さんは野辺地のカワラケツメイの文化を引き継いでくれないかと相談を受け、栽培に取り組むことにしました。カワラケツメイを栽培から行い、製品の製造、販売まで手がけています。手間のかかる大変な作業ですが、地域の文化を守り、そして繋いでいくために松山さんは取り組んでいます。
独自の分析で導き出した最適な配合比率
松山さんはカワラケツメイ茶の作り方を独自で分析した結果、カワラケツメイの葉と茎の部分で味が違うということが判明しました。葉は甘味が強く、茎はコクととろみがありました。それまでは採れたカワラケツメイを全て裁断して焙煎されてきましたが、松山さんは最も美味しさが引き立つ比率を導き出しました。独自の配合で作られたカワラケツメイ茶はクリアな味わいで、カワラケツメイ本来の美味しさを味わえます。
薬草とは思えない爽やかな美味しさ
カワラケツメイは中国では漢方薬に使われるほど薬膳効果の高い薬草ですが、意外なことに薬くささを感じません。マメ科特有の甘みと、焙煎した香ばしさが美味しいお茶です。そして特有のとろみがその美味しさを引き立てます。麦茶の代わりにガブガブ飲めるくらいクセがなく、すっきりした味わいが特徴です。煮出す場合は沸騰してから5分ほど煮出すと美味しさを余すことなく抽出できます。ティーパックは沸騰した熱湯を使うことで上手に淹れることができます。熱いまま飲んでも、冷やして飲んでも美味しいのがカワラケツメイ茶です。
松山さんがお勧めする意外な飲み方は、なんと焼酎のカワラケツメイ茶割り。さっぱりしているので焼酎との相性は抜群です。特にお勧めは麦焼酎。お酒が好きな方はぜひお試しください。