
熟成ごぼうの焙煎茶とは?
試作を重ねたごぼう茶がついに完成!
空飛ぶごぼうPROJECT代表の金渕良子さんが、以前から試作を重ねてきたごぼう茶が商品化されました。使用しているのはもちろん日本一の産地、三沢市産のごぼう。野菜は採れたて新鮮なものが美味しいというのが一般的ですが、「熟成ごぼう」は一定期間寝かせることで青臭さがやわらぎ、甘みが増しておいしさを感じられるのが特徴です。熟成ごぼうの焙煎茶について「飲んでみてなんとなく甘い。」「焙煎中に甘い香りが充満する。」と感じていた金渕さんは、それを裏付けるため青森県産業技術センター農産物加工研究所の協力を得て、甘さの目安となるフルクトースの含量を分析して比較する調査を行いました。
その結果、ごぼうは冷蔵庫で保管している間にフルクトースの含量が増加し、甘みが増すということが判明しました。金渕さんは創業以来、製造してきた商品には繊維がほぐれた熟成ごぼうを使用しており、同時に六景楽市認定商品に登録された「ごぼう茶プリン」の材料となるごぼう茶にも熟成ごぼうを使用していました。当初はごぼう茶プリンの材料として考えていた熟成ごぼうの焙煎茶ですが、三沢市内でごぼう茶を探しているお客さんも多かったことから、さらに美味しくごぼう本来の甘みを感じられるお茶として商品化しました。

誰からも愛されるごぼう茶
金渕さんは過去に、面と向かって「ごぼうが嫌いだ」と言われた経験があります。産地の新鮮なごぼうであるがゆえに特有の香りが強く、それが合わない人だったのかもしれません。その言葉が耳に残っている金渕さんは、三沢市が全国でも出荷量日本一といわれているごぼうの産地だからこそ「地元の方々にごぼうを愛してほしい」「自分のふるさとを誇りに思ってもらえるような存在の『ごぼう』にプロデュースしたい」という思いを胸に何度も何度も模索してみんなに愛されるごぼう茶を目指しました。「ごぼう茶を飲んでみたときに感じた土臭さが苦手というお話をよく聞きました。」と話す金渕さんは、はじめて飲んだ人が嫌がる要素をできるだけ取り除くことを重視した結果、熟成ごぼうの焙煎茶はごぼうが持つ優しい香りと、本来の甘みを感じられる、誰もが楽しめるごぼう茶になりました。

産地のごぼうを楽しんでほしい
一般的にごぼう茶といえば健康志向のイメージですが、それ以上に重視する大事なテーマがあります。それは「ごぼう産地、三沢のごぼうを楽しんでもらう」こと。ただシンプルに美味しいごぼう茶を楽しんでほしいという思いから、普段はごぼう茶を飲まないけどお友達が遊びに来たときに一緒に飲んでみたいというように気軽に使える少量タイプの商品をつくり、健康のために毎日飲むための大容量パックと差別化しました。用途はそれ以外にもお土産に添えたり、ちょっとした贈り物として渡したりと、気軽に配ることができます。空飛ぶごぼうPROJECT商品は全商品ひとりで手作りしていることから生産量が少なく、そのためこの商品が爆発的に売れることよりも、ごぼう産地としての三沢市の知名度が高くなり、地元の方々に喜んでほしいという思いが込められています。

ゆっくり楽しいティータイムを
熟成ごぼうの焙煎茶の抽出方法は、ホットの場合はお湯を注ぎお好みの濃さで、アイスの場合は冷蔵庫で冷やしてと商品には簡単に記載されています。「もちろん通常のお茶のようにカップに入れてお湯を注ぎティーバッグを上下させてお好みの濃さで取り出しても美味しく召し上がれますが、1包(1g)で500ccほどのお茶を一度に抽出する場合はお湯であれば20~30分、お水であれば6時間以上浸すことでごぼう茶に含まれている成分がしっかりと抽出されているように感じます」と金渕さんは話します。この商品は2包入っているのでヤカンやポットで1000ccほどのお茶を淹れると5、6人で飲むことができます。ゆっくりと抽出している間にお部屋に甘い香りが漂い、会話が弾めば弾むほどおいしさが増すティータイムにぴったりのお茶なんです。「ぜひ楽しい時間に、みんなでわいわい仲良く飲んでほしいです。」と金渕さんはおすすめの飲み方を教えてくれました。
