商品の生産者
地元民の活力として貢献してきたお店の挑戦
親の代から受け継がれる食堂の2代目として地域を盛り上げている大槻さん。
地域で働く人々の元気の源ともいえるこの食堂は、長く地元の方々に愛されているお店です。
しかしながら、海産物が多く取れるこの地域では、海の状況や季節によって取れ高が変動するため、
一年中グルメとして売り出せるものがないと気付きました。
そこで、東通村の特産品である「東通牛」に着目し、何か地元のグルメ商品を作れないかと
考え始めたのがきっかけとなり、挑戦することにしました。
東通牛をより身近に
下北の海風が吹き抜ける丘陵地帯の大自然に囲まれた牧場では、
その高低差により筋肉質で上質な黒毛和牛が育ち、
この地域の特産品として扱われています。
しかし、黒毛和種のブランド牛である東通牛は、
高価で手が出しずらいというイメージがあり、
なかなか食べてもらいにくいのが課題でした。
そこで、もっと多くの人々に東通牛の美味しさを知ってもらうため、
敷居が高くなく、気軽に食べられる「元祖とろ牛カレー」を開発したところ、お店の大人気商品となりました。
さらに、イベントでの販売も大変好評で、
今後はさらにご家庭やお土産としてもお楽しみいただけるようにと、2019年から「元祖とろ牛カレー」のレトルト商品の販売を
スタートさせ、東通村の名を全国に広めていきます。
伝え、広めていきたいこの地域への想い
大槻さんは飲食店を営むほかに、地域の青年会議所青年部会員として、
下北の指定文化財に認定されている郷土芸能「能舞」の伝承も行っており、
東通村の地域コミュニティーになくてはならない存在です。
「この素晴らしい東通村の地域の魅力をより多くの人に。」
そんな思いを強く持ちながら、
「東通牛」をはじめとする地域の食や文化を今後も県内外に広めていきたいと語っています。
(御食事処 やまだい 店主 大槻佳幸)